【騙されないで!】
それ葛じゃないかも!?
「葛粉を買うときの注意点」「葛と本葛の違い」についてのまとめ。

お腹の調子が悪いとき、下痢などに良いといわれているのが葛湯。
最初は、本葛粉をスーパーで買ってきた。
葛粉を買うのがはじめてで、一体どこに陳列されているのやら?
寒天などと並んで陳列されてあった。種類は、ただ1つだけ。
『本葛』と表示されている。
原材料は『葛澱粉(くずでんぷん)』とだけ。
葛以外になにも入っていないね!OKこれだ!!
と思った。
このとき購入したのは、70gの少量パッケージの本葛。
確か、400円弱だった。
通販で買い物を済ますことの多い筆者は、早速通販で葛粉を調べた。
グーグルで検索し、amazonと楽天で調べるのがいつものパターン。
なになに?葛粉を選ぶときは、必ず本葛を選ぶようにだって!
っむむむ?葛粉にさつまいも澱粉が混ざってる?
国内産とパッケージに表示があっても、韓国産がまざっている?
これは見過ごせないよ。
一体どういうこと!?
こうして、様々な方面で葛粉・本葛に関する情報を集め、詳しく知った葛粉のこと、本葛粉100%国内産100%を選ぶための葛粉選びに失敗しないためのポイントをここにまとめました。
葛粉の選び方の基本:葛粉は本葛表示のあるものを選ぶ
本葛ってなに?
というか、葛に本葛以外になにがあるの?って思うのだけど、
(本葛の"本"は、本物の"本"でしょ。本物とか本物じゃないって何よって突っ込みたくなる)
本葛と書かれていない葛粉は、葛以外の澱粉を混ぜているんだって。
つまり本葛とは、字のごとく、本物の本当の葛粉。ってことなんだなー。
そして、ただの"葛"は、本葛を求めている人からすればフェイクだ。
本葛と書かれていない葛粉は
さつまいも澱粉・じゃがいも澱粉などを、葛粉と混ぜてかさまししている。
なんでそんなことするの?
その理由。
実は葛粉は、豆科の植物の葛の"根"からしかとれない。国内産でかつ葛粉100%の本葛の場合、1kg7000円が相場。もう少し安いものもあるけど、葛粉は実は高級品。
しかも、葛の根、それはみんなが良く知る葛根湯の原材料ともなっている。漢方の生薬。貴重なもの。
葛粉の選び方ポイント
- 葛粉とだけ書かれているものは、本葛粉にさつまいも澱粉などをまぜて、安価で提供
- 本葛粉100%を選ぶには、必ず"本葛"という表示を確認
- 本葛粉100%を選ぶには、原材料に本葛or葛澱粉のみしか記載されていないことを確認
本葛粉高いのかぁ、じゃぁ葛粉と表示されていて、さつまいも澱粉などが加わっているもので我慢するよ。
という人もいるかもしれない。
それでも良いのだけど、本葛でないと本来の効果は半減することに注意。
整腸作用や、下痢、身体の体力回復、風邪予防など、これは当然ながら本葛だから得られる効果。
さすがに、さつまいも澱粉じゃ、本葛と同じ効果は得られないだろう。
次は、葛粉や本葛を検索していると必ず行き当たる、吉野本葛・吉野葛のこと。
吉野本葛は、国産100%ではない?
本葛を選んでいると必ず行き当たるのが『吉野本葛』という表示。

『本葛』ね、よしよし。
おっ、しかも『国産』ね、よしよし。
と思ってこの吉野本葛買おうとしてしまう。
実際に筆者は、amazonでこの吉野本葛を注文しそうになった。
だが、よくよく調べた結果わかった。
これ、国産って表示されているのに、原材料が100%国産の本葛とは限らないのだ。
どこにも国産 "100%"とは表示していないよね?
韓国産・中国産・国内産を混ぜた本葛粉かもしれないということ。
国内産本葛を50%以上使用していれば、
外国産を混ぜていても国内産って表示できるんだって。
わかりにくすぎ・・・。
完全に騙されるとこだった・・・。
んー騙されるとは、言い過ぎかもしれないけど、すごく不親切。
ひっかけ問題みたい。
製品例を挙げるとすると、100%奈良吉野地方の原材料で作られた 吉野本葛 、100%奈良吉野地方の原材料で作られたって明言しているので、これは100%国内産原料で作られた吉野本葛と信じて問題ないはずだ。(そうでなかったら完全に虚偽表示だから、信頼するしかない)
ちなみに、100%奈良吉野地方の原材料で作られた 吉野本葛 、はある時から品切れが続いており
加工地:奈良県原料原産地名:国産(近畿地方以西)と記載のある「吉野本葛(森野葛本舗)」も100%国産ではある。(近畿地方以西と書かれているので原材料は国産であるものの産地が奈良吉野地方とは限らない)
参考までにみて欲しい。
吉野本葛という商品名称でありながら中国産が混ざっている葛粉。
吉野本葛で、天極という最高級とも思える商品名をつけておきながら、中国産の葛粉も入っているんだから本当に気をつけないと。
中国産原材料の葛粉を使っていたとしても価格も圧倒的に安いわけじゃないから気づきにくい。
吉野本葛ってなんだ?
そもそも、吉野本葛ってなによ!
ってことなのですが、吉野は奈良県の吉野地方のこと。
吉野地方は葛の名産地。
吉野本葛って書いてあれば、吉野地方の葛を100%使っているのね!と理解してしまいそうだが
これもちょっと待った!!
なのだ。
またひっかけ問題みたいなこと。
吉野本葛の吉野とは
奈良県の吉野地方及びその近辺で精製された本葛または葛を「吉野」と名乗ることができる。そして、「吉野特産」や「吉野名産」と表示することができる。
赤字で書いた部分ですが、精製されたである点がポイント。
吉野本葛とは、吉野地方で収穫された葛のことを指すのではなく、吉野地方で精製された葛を指す。
だから、吉野地方以外の葛でも吉野地方で精製をすれば、吉野本葛粉として売り出すことが可能になっている。
吉野本葛という表示だけ見て、国内産100%の葛を原料に使用していると判断してはダメ。
このように吉野本葛と書かれていても、葛の収穫地が吉野とは限らない。
参考までに、吉野本葛100%Amazonの製品説明にはこんな風に書いてある。
参考
「吉野本葛」とは、「クズ」の根から取り出したでんぷん(葛でん粉)だけを原材料とし、寒水に晒して精製したものを言い、
「吉野葛」とは、葛でん粉を主原材料に用い、従原材料としてさつま芋から自然工法により採取したでん粉(甘しょでん粉)を混合したものをいいます。
また、「吉野本葛」の原料であるクズの根は昔から「葛根湯」など生薬の原料として用いられていることは良く知られています。
クズの根に含まれる薬効成分としてはダイゼイン、ダイズイン、プエラリンなどのイソフラボン誘導体があります。
葛のお話:吉野葛の原料は山の中に自生するくずは藤の根の中にあります。夏に朝顔の葉に似た藤の葉から葛澱粉が合成されて冬には地下の根の中に蓄えられます。葛は秋の七草としても有名なマメ科の植物です。
根には澱粉を多量に貯蔵しており、そこから葛粉(くずこ)を採取します。
「くず」の名は吉野にあります地名の「国栖(くず)」に由来します。国栖は手漉き和紙や割り箸作りなど有名で、葛作りと同じように伝統が息づく村です。吉野葛は消化が早く、栄養が豊富で低カロリーですので女性の方に特におすすめの体にやさしい食材です。
この「吉野本葛100%」商品に掲載されていたAmazonの吉野本葛の説明では2つ重要なポイントがあり、
- 「吉野本葛」と「吉野葛」の違い
- 吉野本葛の定義にどこにも原材料が国産であることは触れられていない
ということなのだ。
最後に、葛と本葛の違い。選び方ポイントおさらいとまとめ。
葛と本葛の違い。選び方ポイントまとめ
本葛は、原材料に葛澱粉(くずでんこ)100%を使用していることを指す
本葛でなく葛という表記は、葛粉にさつまいも澱粉などまぜている
本葛が欲しければ、原材料に葛澱粉だけが書かれていることを確認
国内産本葛と表記があっても、国内産100%ではない可能性大
国内産本葛を50%以上使用していれば、国内産と表示可能
国内産が欲しければ、必ず国内産100%表示を確認
吉野本葛は、吉野地方で精製された葛粉を指す
吉野本葛は、吉野地方の葛粉を使用しているとは限らない
以上、葛と本葛の違い、本葛国内産100%を選ぶときのポイントだった。
実際に購入した本葛粉
そして、本葛国内産100%を求め、amazonで購入した葛粉はこれ。
調べてに調べて購入したこちら↑の本葛粉の実勢価格は、1kg5,000円。
最初でスーパーで購入した本葛粉は、70g400円弱だった。
スーパーで購入した本葛は、本葛粉100%ではあったけど、原材料の国内産表示はどこにもなかったので、韓国産か中国産だったのだろう。
その時は、外国産の本葛粉を購入したとは全く思ってなかったけど、調べた結果今はあの本葛粉は国産ではないだろうとほぼ確信している。
そう考えると、オーサワの本葛(微粉末)1kgは、原材料100%本葛・国内産本葛粉100%使用していて、1kg5,000円だったらお買い得だと思う。
価格情報
こちらの国内産本葛粉100%の本葛粉は
1kg 5,000円程度で最安値はAmazonのことが多い。
ただAmazonは価格変動が激しいので、場合によっては楽天市場が最安値になることも。
オーサワの本葛(微粉末)を購入する時に比較するショップ
楽天に関しては「オーサワ本葛粉微粉末 1kg 送料込みの価格安い順」を開いてもらうと、筆者が利用する楽天ショップよりも安い価格で販売している店舗もあり
そちらを利用してもいいのかもしれないが
筆者は楽天市場では発送に1週間程度かかる店舗はレビューがない限りあまり利用しないようにしているという、個人的なポリシーがあるので
Amazonか信用できる楽天ショップで購入をしているといったところだ。
吉野本葛ならコレ
本葛粉100%・吉野本葛・原材料国内産100%が良いならこの本葛粉↓
100g×3ケで¥3000位。
300gで¥3,000なので、1kgにしたら、¥10,000也!
高品質の吉野本葛かと。
しかも100g包装っていうのが良い。
1kg使わないし、っていうなら、これがおすすめの本葛100%国内産100%の葛粉。
価格を考慮するとおすすめだし、筆者が吉野本葛を買うならこの商品なんだけど
Amazonでは売り切れが続いていて、品薄の模様。
楽天市場だとコチラのお店で同じ吉野本葛が買えるが、これも、紹介するともしかしたら品薄になっちゃうかも。
まぁでもね、葛粉に関しては本当に騙された感が強かったこともあり
記事を見てくださった方に本物をお知らせしたいなと思うんですよ。
良いものにお金を落とすっていう考えも大事だからね。
吉野本葛って書いてあっても吉野の原材料じゃないことがあると前述したけど、
これは100%吉野地方の原材料なので伝統的な本物、吉野本葛と思って間違いなし!